part150●佐々木健先生 PART3
●初体験だから面白い!!●
サンデーに最初に持ち込みしたのが相撲まんがでした。その後もほとんどがスポ根ですね。
でも、ゴルフはやったことがなかったし、描いたこともありませんでした。
どちらかというと、ゴルフはお金持ちのスポーツだとか、サラリーマンがやるスポーツってイメージがあって、まんが家みたいな仕事をしているとあんまり縁がないんじゃないでしょうか。そういう育ちでもないですし(笑)。ボクは絶対交わらない世界だと思ってました。
ですから、ゴルフまんがの話をもらった時は「ゴルフ?」って思ったんですが、それでもボクは、スポーツの楽しさはわかってるつもりだったので、やってみようと思ったんです。
「小学五年生」で将棋まんがを描いた時の、それまで将棋をやったことがなくても描けたという経験も後押ししました。
もちろん将棋もゴルフも、読者の中にはやったことのない人が少なくはないでしょうから、知らない子に向けて発信したほうが面白いんだと思うんです。
将棋を知らないボク自身が対決を楽しく描ければ、知らない子にも楽しんでもらえるだろうと思うんです。
逆に知っていると、教科書みたいなまんがになったりするかもしれませんしね。
ですから、「描いたことがないから描けない」と尻込みしていないで、何事にも挑戦することが大切なんだと思います。
●表情は眉、口が重要!!●
デビューまでに描いた読み切りは5本くらいです。
常に悔いを残さないように、「やりたいことやったれ」という気持ちで「これぞ少年まんが」みたいな作品を、ある意味開き直って描いてます(笑)。
お陰で「勢いがあっていいね」とよく言われますし、そこがボクの作品の武器であるとも想っています。
ボクの絵のルーツは、スピリッツで『ツルモク独身寮』を描いていた窪之内英策先生です。
絵の雰囲気はあまり似ていないかもしれませんが、窪之内先生のキャラの表情の付け方とかは、とても参考になりました。
キャラの表情をつけるためには、眉や口がすごく重要なんです。窪之内先生のキャラは、その眉や口のデフォルメがうまくて、あんな風な絵が描けたらと憧れていました。
最近やっと、自分がやりたいものを表現できるだけの技術が少しはついてきたかなと思います。
●女の子が描けない!!●
ボクは一時期、松江名俊先生のところでもアシスタントをさせていただいたのですが、あんな風に女の子が描けるのがうらやましく思いますね。ボクは女の子が苦手なんですよ。
少年まんがの読切作品でスポーツまんがだと、あんまりヒロインが出てこなかったりして、これまではあんまり描く練習もしてなかったんです。
今はほんの少しだけ描けるようになりましたが、これまでも死ぬほど可愛くない可愛くないって言われてきたので、極力避けたいです(笑)。
他のまんが家の先生がうますぎてうらやましいです(笑)。
残念ながらボクには「萌え」の世界は描けないので、その分内容が詰まった、「燃え」られる作品を描かなければイカンなと思うんです。
生きてる顔や生きているキャラが描けたらなと思うんです。

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