高橋留美子
Vol.7/2002年6月5日

 皆様お久しぶりです。高橋です。今回は皆様のご質問の中でも結構多い、「犬夜叉の衣は破れても、なんで次の週には直っているの?」についてお答えします。私が思うに、火鼠の衣は、それ自体妖力を持っていて、自己再生してるんです。妖怪衣なんです。「そのくらい俺(私)だって考えつくわい」と、お怒りのあなた、正解です。でも、火鼠の衣の秘密について、もっと知りたいという方、ぜひ年末の犬夜叉映画第二弾、ご覧ください。重要アイテムとして出てきます。乞うご期待。  次に、よく見かける質問、「殺生丸のモコモコはなんなんだ?」。私が思うに犬の毛です。犬化けした時、ボディをひと回りして、尻尾につながってるし…なにしろ、デザイン時の殺生丸のテーマは「ゴージャス」だったので、私はあのモコモコを着せて良かったと満足してます。
 さらに、「殺生丸はよく、帰るぞ邪見、と言うけど、どこに帰るの?」。これはムツカシイ質問です。私も、そのセリフを書きながら、どこに? と思うこともしばしばです。巣があるのか? そんな感じもしない。私が思うに、目的地もしくはトラブル発生地点、以外は、すべて帰る処なんでしょう。いつか、物語の中で殺生丸の巣が出てくる…なんてことは、今の所なさそうです。
 さて、ペナントレースが始まって二か月がたちました。野球歳時記、秋の季語、「もう負けられないジャ○ア○ツ」に対する春の季語に、「もう春の珍事とは言わせない」というのがあります。これは、春先、阪神タイガースが連勝したりすると、各スポーツ紙に必ず引用される語句で、通常三連勝、負けひとつはさんで二連勝くらいで使われる言葉です。いえ、統計とった訳じゃないですけど。
 なにしろ今年の阪神は素晴らしい。百試合を残して、いまだ首位争いができてるなんて。しかも、ちゃんと根拠のある勝ち方をしてる。なにより嬉しいのが、選手が皆、本当に楽しそうに野球をしている事です。思えば昨年までの阪神ベンチ、どんよりしていて、なんか掃除してない深海魚の水槽を覗いているような気分になったものです。応援してるこっちの心にも水苔が生えそうでした。高校野球のホームランを見て、思わず「うらやましい」とつぶやいたり、きょう負けたのは私が縁起かつぎを怠ったからだと反省したり…
 実際、阪神ファンて、「負けたのは自分のせいだ」と思う人が多いみたいです。「俺が球場に行くと勝つんだ」と胸を張っている○ャイ○ンツファンの自信がうらやましいです。
 なにしろ今年は強い阪神のおかげで、気分が底上げされて、楽しいです。行けるとこまで行ってくれ。  最後に、6月5日発売のビッグコミックオリジナルに読切が載ります。小・中学生の皆様にはシブくてつまんないかもしれませんが、おとうさん、おかあさんにお勧めください。
 以上、5月28日の文章でした。ちなみに29日現在、阪神が10日ぶりに首位に返り咲きました。明日どーなるかわかりませんが、こういうことは、なかなか書けるもんじゃないので、記念に書きました。それではごきげんよう。


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