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浜中明
Vol.1/2006年2月22日

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きっと私は夢を見ているにちがいない。
私はしがないサラリーマンのはずだ。嫁さんと子どものためにあくせく働き、ボーナス査定に一喜一憂、忘年会ではネクタイをハチマキにする、そんなどこにでもいるオッサンのはずだ。
その私が、いつの間にか脱サラしてサンデーで連載することになっていた。これが夢でないわけがない。
確かにそう思うのだが、なぜかこの夢、なかなか醒めない。
古典にしたがって頬をつねってみても、部屋に大量に隠していたフラ○ス書院文庫がみつかって嫁さんに殴られても、やはり醒めない。
どうやら神様はまだこの夢を楽しむ時間をくれるようだ。
ならば真摯に受け止めよう。
精一杯の気持ちで勝負してみよう。
欲を捨てて創作に没頭しよう。
どうせ邯鄲(かんたん)の枕、一炊の夢だ。作品が大ヒットして機械時計の似合うチョイ不良オヤジになったとしても、夢が醒めれば全て消えてしまうのだ。
残るのは記憶、ただそれだけ。
たとえ夢でも真剣に向き合うなら、その記憶は実りとして残るはずだ。
そして万が一これが夢でないとしたら、私以外の誰かの記憶にも残るかもしれない。きっとそれは至上の喜びといえるだろう。
だから私に選択肢はない。
夢であろうとなかろうと、魂を込めて話を拵(こしら)えるだけである。
私の人生の記憶に刻むように、願わくばあなたの記憶に残るように。
サンデー読者のみなさん、初めまして。
原作屋の浜中です。『ハルノクニ』ともどもよろしくお願いします。 |
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